例:NTSC または PAL の映像を 24p HD に変換する
「Compressor」では、きわめて高い品質のフレームレートおよびフレームサイズの変換が可能であり、「Final Cut Pro X」でさまざまな映像を 1 つのプロジェクトに結合する際に行われる処理よりも優れています。「Compressor」を使用すれば、ソースファイルを確実に最高級の品質に変換することができます。
映像を複数のレートおよびフレームサイズから均一のレートおよびサイズに変換する設定を作成する
「設定」パネルで、「追加」ポップアップメニュー から「新規設定」を選択します。
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表示されるダイアログで、「フォーマット」ポップアップメニューから「QuickTime ムービー」を選択し、「名前」フィールドに「Convert to 24p HD」と入力し、「説明」フィールドに「Converts any file to 1080/24p」と入力して、「OK」をクリックします。
新しい「Convert to 24p HD」設定が「設定」パネルの「カスタム」領域に表示され、「一般」インスペクタに設定の基本プロパティが表示されます。(「インスペクタ」パネルが表示されていない場合は、Compressor ウインドウの右上隅にある「インスペクタ」ボタン をクリックします。)
「インスペクタ」パネルで「ビデオ」をクリックして、「ビデオ」インスペクタを開きます。
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「ビデオのプロパティ」領域で、以下の値を設定します:
フレームサイズ:1920 × 1080
ピクセルのアスペクト比:スクエア
フレームレート:23.976
フィールドの順番:プログレッシブ
「クロップとパディング」領域で、「パディング」ポップアップメニューから「ソースのアスペクト比を保持」を選択します。
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「品質」領域で、以下の値を設定します:
サイズ変更のフィルタ:最高品質(統計予測)
リタイミングの品質:最高品質(動き補正)
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適応の詳細:このチェックボックスを選択します。
参考: これらのプロパティをこの通りの値に設定すると、「高品質」設定を使用する場合よりも、トランスコードにかなり時間がかかる場合があります。品質の向上により余分なトランスコード時間がかかると思われる場合は、いつかのサンプルファイルを試して自分で判断することもできます。
このカスタム設定はどのタイプのソース映像(どのフレームレートまたはサイズ)にも適用でき、常に 1080p HD のファイルが出力されます。
参考: 結果ファイルの最終品質は、ソース映像のフォーマットと品質に大きく依存します。