エフェクトを追加する/削除する

「Compressor」には、トランスコードされたファイルのビデオやオーディオの品質を高めるために使用できる、さまざまなビデオエフェクトやオーディオエフェクトが用意されています。ビデオエフェクトは、明るさとコントラスト、カラー、ノイズレベル、インターレースなど、ソースメディアの特定の視覚特性を変更するエフェクトです。オーディオエフェクトは、ダイナミックレンジ、ピーク、イコライザエフェクトなど、ソースメディアの音響特性を変更するエフェクトです。

出力ファイルにエフェクトを追加するには、設定にエフェクトを追加してから、その設定を使用してソースファイルを出力します。プレビュー領域 では、ソースファイルとトランスコード後のファイルのプレビューの両方を確認できます。

重要: 設定に追加するほかのプロパティと同様に、内蔵の設定に追加するエフェクトは保存されないため、後で使用することはできません。設定に適用するエフェクトを保存したい場合は、エフェクトに含まれる内蔵の設定を複製することで、カスタム設定を作成する必要があります。詳しくは、カスタム設定を作成する/操作するを参照してください。

ビデオまたはオーディオエフェクトを追加する

  1. 以下のいずれかの操作を行います:

    • バッチ領域で出力行をクリックして、ジョブに含まれる設定を選択します。

    • 「設定」パネルで、「カスタム」領域からカスタム設定を選択します。(「設定」パネルが表示されていない場合は、Shift + Command + 1 キーを押します。)

  2. 「ビデオ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタで、「ビデオエフェクトを追加」ポップアップメニューまたは「オーディオエフェクトを追加」ポップアップメニューから項目を選択します。

    「インスペクタ」パネルが表示されていない場合は、Compressor ウインドウの右上隅にある「インスペクタ」ボタン をクリックします。

    ポップアップメニューからエフェクトを選択すると、その調整可能なプロパティが「インスペクタ」の下部に表示されます。これらのプロパティについて詳しくは、ビデオエフェクトおよびオーディオエフェクトを参照してください。複数のビデオエフェクトやオーディオエフェクトを適用できます。エフェクトを追加すると、ポップアップメニューのエフェクト名の横にチェックマークが表示されます。

  3. プレビュー領域の「再生」ボタン をクリックして、設定に適用したエフェクトをプレビューします。

    エフェクトは予期しない形で相互に作用する可能性があるため、エフェクトを追加するたびに、トランスコードされたファイルを必ずプレビューしてください。

    参考: 使用するシステム、ソース・メディア・ファイルのタイプ、ジョブ内のエフェクトの数によっては、フィルタ設定を表示するプレビュー領域がアップデートされるフレームレートはソースのフレームレートよりも低くなります。

ソースファイルにエフェクトが適用される順番を変更する

エフェクトはトランスコード中にリストの先頭から 1 つずつ処理されるので、エフェクトを適切な順番に並べておくことが重要です。たとえばテキストオーバーレイエフェクトは、そのテキストの色がほかのエフェクトによって変わらないように、リストの最後に置くようにしてください。

トランスコード後ファイルをプレビューして、エフェクトの結果が気に入らない場合は、トランスコード後ファイルの結果を改善するために、エフェクトリスト内でエフェクトの順番を変えてみることができます。

  • 「ビデオ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタの下部にあるエフェクトのリストでエフェクトを選択して、別の場所にドラッグします。

エフェクトのオン/オフを切り替える

設定にエフェクトを追加したら、そのプロパティのオン/オフを切り替えることができます。これは、エフェクトをプレビューする際に便利です。

  • エフェクトのプロパティの横にあるアクティブ化チェックボックスをクリックします。チェックボックスが青で強調表示されている場合、エフェクトはオンになっています。チェックボックスが黒の場合、エフェクトはオフになっています。

設定からエフェクトを削除する

  • 「ビデオエフェクトを追加」(「ビデオ」インスペクタの下部にあります)または「オーディオエフェクトを追加」(「オーディオ」インスペクタの下部にあります)から、チェックマークが付いている項目を選択します。

    エフェクトのプロパティがポップアップメニューの下のリストから削除されます。