シンプルなトランスコードの概要

「Compressor」にソースファイルを追加して出力命令を適用すると(すべて 「現在」ビュー で実行)、トランスコードジョブが作成されます。トランスコードは単一のジョブとして実行することも、さらにソースファイル(および出力命令)を追加してからトランスコードジョブのバッチとして実行することもできます。

バッチ内の各ジョブはいくつかの部分から構成されます:

  • ソースファイル:トランスコードしたいメディアファイル。

  • 設定:ファイルの処理方法を指定するトランスコード命令。「Compressor」にはさまざまな内蔵の設定が用意されていて、これを使用して、ファイルを広く使用されているメディアフォーマットに変換することができます。さらに、「Compressor」には、いくつかの事前構成済み書き出し先(1 つまたは複数の設定と、トランスコード後に実行される自動化ジョブアクションの組み合わせ)が用意されています。たとえば、「Facebook に公開」書き出し先を使用してソースファイルをトランスコードすると、「Compressor」は高品質の QuickTime ムービーファイルを出力した後、書き出し先のジョブアクションを適用してトランスコード済みファイルを Facebook アカウントにアップロードします。

  • 場所:コンピュータまたは接続されているデバイス上の、トランスコード済みファイルが保存される場所。内蔵の場所のいずれかを使用したり、新しい場所を指定したりできます。

  • ファイル名:トランスコード後ファイルのタイトル。デフォルトファイル名(ソースファイルの名前)を使用することも、カスタムファイル名を入力することもできます。

  • ジョブアクション:オプションで、DVD の作成や Vimeo または YouTube へのアップロードなどのトランスコード後のアクションをジョブに追加できます。すべての内蔵書き出し先に、あらかじめジョブアクションが含まれています。

下の例では、2 つのジョブがバッチを構成しています。

2 つのジョブが表示されているバッチ領域、それぞれに複数の出力が割り当てられています

1 つ目のジョブは、内蔵の「DVD を作成」書き出し先を使用して、Dolby Digital オーディオファイルと MPEG-2 ビデオファイルを出力します。トランスコードされたファイルはソースフォルダ(ソースメディアが保存されるフォルダ)に保存され、「DVD を作成」ジョブアクションを使用してトランスコード後に DVD に収められます。

2 つ目のジョブは、2 つの内蔵の設定(「小」と「HD 720p」)を使用して、小さい QuickTime ファイルと HD(高精細度)の QuickTime ファイルを作成します。トランスコードされたファイルはデスクトップに保存されます。ジョブアクションはないため、ユーザは各ファイルを手動で移動または配信する必要があります。