ファイルをトランスコードする

「Compressor」でメディアファイルをトランスコードする最も簡単な方法は、1 つまたは複数の内蔵の 設定 を使用するか、内蔵の 書き出し先(Facebook へのアップロードや Blu-ray ディスクの作成などのトランスコード後の ジョブアクション と組み合わされた設定)を使用することです。

バッチに 1 つ目のトランスコードジョブを設定する

  1. バッチ領域で「ファイルを追加」ボタンをクリックします。

    「ファイルを追加」ボタンが表示されているバッチ領域
  2. 表示されるファイルウインドウでメディアファイルを選択し、「追加」をクリックします。

  3. 表示される「設定」ウインドウで、以下の操作を行います:

    1. リストから 1 つまたは複数のトランスコード設定または書き出し先を選択します。

      設定のリストには、基本 設定書き出し先 がカテゴリ別にまとめられて表示されます。特定の設定を選択するには、書き出し先または設定のグループ(「Podcast」など)の横の開閉用三角ボタンをクリックしてから、1 つまたは複数の設定を選択します。

      重要: 書き出し先を選択したいときは、常に書き出し先の名前を選択します。書き出し先内の設定を選択すると、ジョブの処理時にその書き出し先の ジョブアクション は実行されません。

    2. ポップアップメニューから保存場所を選択します。

  4. 設定と場所の選択に問題がなければ、「OK」をクリックします。

    新しいジョブがバッチ領域に表示されます。ジョブには、ソースファイルとトランスコード出力命令(設定、場所、およびファイル名)のサムネールが含まれます。複数の設定、または複数の出力を含む書き出し先を選択した場合は、個々の行に各出力が表示されます。書き出し先を選択した場合は、ジョブ領域の右上隅にそのジョブアクションが表示されます。

    内蔵の書き出し先と設定について詳しくは、内蔵の設定および内蔵の書き出し先を参照してください。

    図。 バッチ領域。1 つの設定が適用されている 1 つのジョブが表示されています。

    ジョブはプレビュー領域(バッチ領域の上)にも表示されるので、トランスコードしているビデオを見ながら、ほかのいくつかのタスクを実行できます。ジョブをプレビューするを参照してください。

バッチにジョブを追加する

ほかのソースファイル(およびトランスコード命令)をバッチに追加することもできます。

  1. バッチ領域で「追加」ポップアップメニュー から「ファイルを追加」を選択します。

    イメージ・シーケンス・ファイルまたはサラウンドサウンド・ファイルのセットを追加することもできます。詳しくは、イメージ・シーケンス・ファイルを操作するおよびサラウンド・サウンド・ファイルを読み込む/変更するを参照してください。

    「追加」ポップアップメニューが表示されているバッチ領域
  2. 表示されるファイルウインドウで、1 つまたは複数のメディアファイルを選択してから「追加」をクリックします。

    連続するファイルを選択するには Shift キーを押しながらクリックし、連続していないファイルを選択するには Command キーを押しながらクリックします。

    バッチ領域に、追加した各ソースファイル用の新しいジョブが表示されます。

  3. トランスコード設定を追加するには、バッチ領域の各ジョブ内にある「出力を追加」ボタンをクリックします。

  4. 表示される「設定」ウインドウで 1 つ以上の設定または書き出し先を選択し、保存場所を選択して「OK」をクリックします。

    ヒント: 連続する設定を選択するには Shift キーを押しながらクリックし、連続していない設定を選択するには Command キーを押しながらクリックします。

    指定した出力命令がジョブに表示されます。複数の設定、または複数の出力を含む書き出し先を選択した場合は、個々の行に各出力が表示されます。書き出し先を選択した場合は、ジョブ領域の右上隅にそのジョブアクションが表示されます。

    バッチ領域。複数の出力が割り当てられている 1 つのジョブが表示されています
  5. 出力するファイルの名前を変更するには、「ファイル名」列で名前をダブルクリックしてから、新しい名前を入力します。

    各トランスコード後ファイルに割り当てられるデフォルト名は、ソースファイル名に、トランスコードに使用されるフォーマットの拡張子(.mov や .mp4 など)が付いた名前になります。

    参考: ファイル名の左側に警告アイコン が表示される場合、その出力行に割り当てたファイル名はすでに使用されています。

  6. 設定のプロパティを表示するには、出力行を選択してから、Compressor ウインドウの右上隅にある「インスペクタ」ボタン をクリックして「インスペクタ」を開きます。

    「HD 720p」設定のプロパティが表示されている「インスペクタ」

    表示する設定に応じて、一般、ビデオ、およびオーディオのプロパティがインスペクタに表示されます。これらのプロパティの変更については、設定プロパティを表示する/変更するを参照してください。

ジョブ出力を追加する/削除する

1 つまたは複数の 出力行 を追加することによって、トランスコード命令を追加できます。出力行を削除することもできます。

以下のいずれかの操作を行います:

  • 出力行を追加する:カーソルをジョブの出力行に合わせ、行の末尾に表示される追加ボタン をクリックしてから、表示されるウインドウで 1 つ以上の設定を選択し、場所を選択し、「OK」をクリックします。

  • 出力行を削除する:カーソルを削除したい出力行の上に置き、行の末尾に表示される削除ボタン をクリックします。

バッチをトランスコードする

上記のタスクを使用してバッチ内のジョブを構成したら、バッチをトランスコードできます。

  • バッチ領域の右下隅にある「バッチを開始」ボタンをクリックします。必要な場合は、指示に従ってトランスコード処理を完了します。

Compressor ウインドウが 「アクティブ」ビュー に切り替わり、そこでトランスコード処理を監視することができます。

完了したジョブに関する情報を表示する

完了ビューで、ファイルがどのようにトランスコードされたかを確認できます。

  1. Compressor ウインドウの上部の「完了」ボタンをクリックします。

    「インスペクタ」パネルが表示されている「完了」ビュー
  2. バッチ、ジョブ、またはトランスコード後ファイルを選択し、必要に応じて「インスペクタ」ボタン をクリックします。

    「インスペクタ」(右側)では、バッチまたはジョブに関する情報を表示したり、ファイルのトランスコードに使用した設定の一般、ビデオ、またはオーディオのプロパティを表示したりできます。

  3. 出力ファイルを表示するには、「Finder に表示」ボタン をクリックします。

    「Finder に表示」ボタンが表示されていない場合は、「完了」ビューウインドウの左側にある開閉用三角ボタンをクリックします。

完了したジョブから新しいジョブを作成する

  • 「完了」ビュー で、ジョブの「再利用」ボタン をクリックします。

    ジョブのすべての情報が「現在」ビューにコピーされ、そこで、ジョブの設定プロパティと、必要に応じてその他の情報を変更してから、新しいジョブをトランスコードすることができます。